赤ちゃんの血液型は検査出来るのか?
赤ちゃんの血液型は検査出来るのか?
ABO血液型の判定には赤血球上のAおよびB抗原の存在を確認するオモテ試験と血清中の抗Aおよび抗Bの有無を確認するウラ試験を行い、双方の成績が一致して初めて判定されます。
赤血球側の反応は、新生児では成人の1/3程度で、2~4歳になって成人並みになるといわれています。一方、血清側の反応は、抗体を産生し始めるのは生後3~6ヵ月からで生後1年でほぼ全ての児に抗体が産生されるといわれています。新生児はふつう抗体が検出されず、母親由来の抗体が反応していて、ウラ試験が正しく行えません。これらの事由により、1歳未満では信頼性に乏しいため、正確な血液型の判定は生後1年以上経過してから、できれば4歳以上で実施する必要があります。
(2017-09-15 / M.N)