面接前に準備を整えて、面接にのぞむ
標榜科目 | 内科 |
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立地条件 | 地域密着のテナント |
今回の事例では、採用面接での成功事例です。
開業前の先生は、開院までに多くの決定事項や業務をこなさなければなりません。
開業コンサルタントの方がいらしても、先生は大忙しです。
多忙な中、とても重要なスタッフの採用について、面接などをしたことがない先生は、コンサルタントの方にほとんどのことを任せる傾向があります。
コンサルタントの方も採用面接を多く経験しているため、安心して任せるのもよいのですが、今回はスタッフ採用を自らが行い、優秀なスタッフを確保された先生の話です。
その先生は、面接前からしっかり準備をされます。
まず、クリニックに届く履歴書から丁寧にチェックします。
チェックするポイントは、はじめに字の読みやすさ、さらに誤字の修正をしていないかをみます。
次に職務経歴からキャリア、勤務期間、退職理由をみます。最後にフリーの記述欄をチェックします。履歴書の限られた記載内容の中でどうしてこのクリニックを志望したのかを、端的にわかりやすく記載している人を選ぶとのことでした。給与や休みのことを中心に記入している履歴書は、この段階で不採用とします。
厳しい履歴書のチェックで選ばれた面接対象者への面接までの準備が次のステップです。
履歴書をコピーし、面接で確認したいところにチェックを入れて、質問内容を書き込む。
例えば、前職での勤務期間が短い場合は、どうして短かったのかの理由を確認するなどで、気になる点を面接で質問します。
面接中に質問を考えるのでなく、事前に考えておくことで、面接時間の短縮にもつながります。
この先生は、面接時に確認するためのアンケート用紙の準備もしています。
細かい出勤希望や希望などの条件を記載できるようにしておき、面接時に確認します。また、こちらの希望する条件と差異がないかをアンケートでチェックします。
さらにアンケート内容に具体的な業務のテストも盛り込みます。
例えば、受付スタッフに対して、診療点数の仕組みや業務の流れを記述してもらいます。
先生によると、アンケートの記載内容でどれくらい能力があるかがわかるとことでした。面接では「できます」と言いながら、現場に入ると全くできない人をそこで、確認します。
最後は、面接での質問に対する返答内容をチェックします。こちらが準備した質問に対して端的にわかりやすく説明できる人が、その先生のチェックポイントとなっています。
だらだらと話が長く、質問のポイントがずれる人は、現場でもテキパキ仕事をこなすことができず、言い訳が多い傾向があるので、不採用になります。
このような厳しいチェックで選ばれてスタッフは、仕事もうまくこなし、スタッフ間の人間関係も良好に勤務してくれると先生はおっしゃいます。
先生自らスタッフ採用への準備をしっかりして、面接に取り組むことでクリニックに必要な人材を確保できる事例でした。