最終意思決定者は開業医自身でなければ成功無し
標榜科目 | 泌尿器科 |
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立地条件 | 地域密着型のビルテナント |
ある大阪府下での泌尿器科開業に於ける実例でありますが、最終意思決定者が開業医の実母であったケースをお話いたします。
開業地、資金調達、事業計画、設計等のすべてにおいて先生のお母様が決済を下された為、主体であるはずの先生の意思がクリニック内に反映されないまま開業にいたりました。
結果、明確な診療スタイルは構築されず、必然的に患者様とのコミュニケーションにも事欠く状態となり、経営状態は悪化の一途を辿りました。
このクリニックは医療モール内にあり、且つ周辺環境もよく、集患には最良の立地であったのですが、他科目のクリニックは順調に推移する中、取り残された状態でした。
そこで再起をかけての方策として“内科”を加えて標榜したのですが、同モール内には既に評判のいい内科クリニックが存在していたため、論争となり、最終的には廃業という結末を迎えました。
この結末のポイントは表題通り、“最終意思決定者は開業医自身でなければ成功無し”に尽きますが、押えるコンテンツは
- マネージメント能力
- コミュニケーション能力
- 医療技術
上記3項目の欠如だと考えます。
上記項目の欠如が2項目であれば、コンサルタントの活用、スタッフの活用等によって補うことが可能かもしれませんが、全てが欠落したケースに於ける個人開業は避けるべきだといえます。