給与額の決定について
標榜科目 | 整形外科 |
---|---|
立地条件 | 地域密着のテナント |
今回の事例では、スタッフの採用に関わる給与額の決定についてです。
開院前でスタッフへの求人を出すときには、色々な労働条件を決定しておかなければいけません。求人広告には、職種や就業時間、福利厚生などを記載します。その中で一番目を引き大切なのは、給与額です。
事例のクリニックは、パートタイマーのみの採用を考え、時給で求人を出しました。給与額を決めるときは、地域相場を調べ、その額に合わせるまたは、求人時期を考え少し多めにすることが一般的です。
今回の院長は、給与コストを抑えるために、一定の基準よりも低めに設定して求人をかけました。
結果は、まず掲載期間で履歴書を送ってきた数が、普通よりもかなり少ない状態でした。必要な人材である看護師は、2名だけと選べる人数ではありませんした。
また、少ない履歴書で書類選考を行うと採用の条件に合わない、能力不足など、院長が求める人材は集まりませんでした。
開院も近づいていたので、限られた数の中で面接をしたのですが、面接をしても採用できるスタッフがほとんどおらず、採用予定人数を満たしませんでした。
結局、時給額をアップして、再度求人を掲載し、開院のギリギリまで採用活動と面接をすることになりました。
開院までのスケジュールもずれ込み、求人掲載コストも追加でかかり、バタバタと開院準備をしたため、開院当日は、段取りが悪く患者さんを待たせることになりました。
コストを抑えることはとても重要なことですが、スタッフがいなければクリニックの運営は成り立ちません。給与額は一定の費用であると考え、しっかり履歴書を送ってきてもらうよう、給与額を設定されることをお勧めします。