溶血の発生原因は?
溶血の発生原因は?
- 採血時に考えられるケース。
i 真空採血時、規定量採血が出来なかった時、途中で中止した為。陰圧の採血管内に血液が長時間存在する為、血球が膨張し血球皮膜が破壊することにより溶血が発生することがあります。
ii シリンジ採血後、押し子を強く押して採血管へ分注した為。注射針から勢いよく血液が分注されると血球皮膜が破壊され溶血する可能性があります。
iii 泡立つ程の強い転倒混和をした為。強い振動で溶血する可能性があります。
iv 採血部位の消毒時、アルコール消毒液が乾燥する前に採血した場合。 - 患者様により発生するケース
発作性血色素尿症、溶血性貧血等の特殊な場合 - 保存の際、血液を凍結させる
- 細い針で、採血やシリンジ分注をした場合
細い注射針での採血は血球の皮膜にダメージを与えて溶血する場合があるので、23ゲージ以上の採血針を使用して下さい。
(2018-04-23 / M.N)