仮設建物を検討する際のポイントはなんですか?
仮設建物を検討する際のポイントはなんですか?
たまに調剤薬局やクリニックの建て替えに伴い仮設建物を検討してほしいというご相談をいただきます。
誰も数か月しか使用しない建物になるべく費用はかけたくないと考えるでしょうが、昔と違い厳格化された現法制度の下では所謂①建築基準法等を遵守して②建築確認申請をおろしてもらわないと工事ができないため、行政側から発注者が望んでいないような水準の建物も求められ金額も想定よりかかったりする場合があります。
そこで意外と知らない建築関係者も多いのですが、通常の手順での進め方のほかに【建築許可申請】という制度があります。
これを利用すると基準法等に沿わない簡易な建物でも許可され、安くて解体もしやすい建物が建てられます(詳細をいいますと結局どの建物でも確認申請をうけないといけないのですが、本来守らねばならない基準法などの一部の緩和がうけられるため結果比較的安価で建てやすくなる訳です)。
ただこの制度は必ず利用できるというものではありません。
これには都道府県知事(あるいは特定行政庁)の許可が必須でかなり厳しい審査があり、その許可基準は各行政窓口により異なり時間も交渉力も要するため場合によって許可されないこともあります。
仮設建物の建築を検討されている方は身の回りの詳しい専門家にご相談されることをお勧めします。
(2018-09-20 / O.T)