医療費控除について患者さんから聞かれることがありますが、どのように対応したらよいでしょうか?
医療費控除について患者さんから聞かれることがありますがどのような制度でしょうか?
医療費控除は、その名のとおり患者さんに医療費の支払いがあり、その他一定の要件を満たした場合に、その患者さんの所得税の納税を軽減できる制度です。
医療費控除の対象となる医療費は次のとおりであり、その病状などに応じて一般的に支出される水準を著しく超えない部分の金額とされています。
- 医師又は歯科医師による診療又は治療の対価
- 治療又は療養に必要な医薬品の購入の対価
- 病院、診療所、介護老人保健施設等へ収容されるための人的役務の提供の対価
- あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師による施術の対価
- 保健師、看護師、准看護師等による療養上の世話の対価
- 助産師による分べんの介助の対価 など
また、次のような費用で、医師等による診療等に直接必要なものも医療費控除の対象
となります。
- 通院費、医師等の送迎費、入院の際の部屋代や食事代の費用、コルセットなどの医療用器具等の購入代やその賃借料
- 義手、義足、松葉杖、義歯などの購入費用
- インプラント費用
- レーシック手術費用 など
このほかにも医療費控除となるものならないものはありますが、患者さんから聞かれた際にも、これらの内容は基礎知識として備えていれば、十分対応できるでしょう。
(2015-03-06 / T.K)