成長する3つの秘訣
現況分析
成長戦略に向けての現況を様々な視点から把握します。
財務分析
過去の決算書をもとに、自院の数字と推移を確認します。さらに、同科目の黒字優良診療所の決算分析統計データと比較することで、財務的に分析します。
点数分析
医業収益を「診療単価×1日あたりの患者数×診療日数」と「診療単価×患者数×来院頻度」とに分解して時系列に比較することによって、収益を構成する要素を検証します。
マーケット分析
開業当初と比べてマーケットの状況や変化と自院の立ち位置を再度分析します。
- 各シミュレーションについて
「医療法人成り」「設備投資」「新規事業投資」「医師雇用」
実際のシミュレーションをすることにより、数字で把握することができ、メリット・デメリットを検討したうえで、意思決定をしていただけます。
賃金分析
職種や地域の統計から決定した賃金は、医院の今後の成長戦略を考えた際に果たして適正か、医院の経営状況から、現状の賃金を客観的に分析する必要があります。
- 賃金水準の分析
- 賃金のバラツキ等の分析
- 付加価値、労働分配率の分析
- 人件費支払い能力の分析
- 付加価値総額と人件費総額とのバランスを見る
従業員意識調査
利益を生み出す患者の満足度を導き出すためには、まず、患者に接する従業員を大切にすることから始まります。 各従業員について、「経営姿勢」「職場環境」「人間関係」「労働条件」「将来ビジョン」の5分野に関して、医院や仕事そのものに対する意識を導き出し、今後の成長戦略の糧とします。
経営戦略
医院の拡大・発展のためには、診療理念のほかに経営理念も必要です。
経営理念作成サポート
院長(経営者)のこれまでの経験や想いを、経営理念として言葉として表現するお手伝いをします。経営理念があることで、医院内での価値観の共有がはかることができます。
SWOT分析
「SWOT分析」とは、戦略目標の設定を行うために、業界分析と自院分析を行うことです。
「SWOT」とは、強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)のそれぞれの頭文字をとったものです。
まず、戦略目標(将来のあるべき姿)を導き出す為には、自院についての「強み」と、「弱み」を明らかにし、同時に院外分析として、患者、競合他医院、業界並びに経済状況等の自院を取り巻く「機会」と、「脅威」の要因について分析します。
これらにより、どのような経営資源(内部)で、どのように外部を活用すれば、医院が成功に導き出せるのかを見極めることができます。
経営戦略策定
SWOT分析をもとに立てた戦略目標を、緊急性、重要性、実行可能性の3要素から順位づけをし、自院がまずやるべき重要成功要因の戦略を立てます。
その戦略をもとに具体的にどのような行動をするのかの戦術を決めていきます。
経営計画策定
戦略、戦術が決まったら、それを経営計画として数字に落とし込み、数字として把握することで、満足のいく戦略なのか、逆に無理のない戦略なのかを検証します。
就業規則及び諸規定の整備
労働基準法第89条第1項により、常時10人以上の労働者を使用する使用者は、就業規則を作成し、遅滞なく所轄労働基準監督署に届け出ることになっています。成長戦略として、医院の仕組みや院長の想いを明文化し、従業員に徹底させることは重要です。
研修
医院を院長の手から、組織として飛躍させるためには、院長が考える理想の従業員像を明確化し、それに向けた従業員の計画的な育成体制を構築する必要があります。
- 接遇研修
- 役割別、職種別、部門別研修
増患対策
地域医療における介護連携を模索するなど、新しい医療の在り方を具体的に提示し地域ニーズを踏まえた潜在的な患者の掘り起こしを共に行います。
- 診療圏内で来院患者数の少ないエリアでの患者掘り起こし
- 広告戦略の見直し及び投資
- 患者の要望を取り込む仕組み作り
- 情報発信の充実(来院患者への葉書送付・院内掲示・手作り情報誌の作成)
- 栄養指導や相談等の院内行事の充実
- アンケートの実施による患者目線の取込
- 医院の清潔度を保つ清掃体制つくり
- スタッフ教育の充実と接遇対策
- クロークサービスの充実
- 待ち時間対策の充実