医院継承の注意点とトラブルになるポイント
医院の譲渡ではあまり見かけませんが、企業同士のM&Aでは譲渡後に隠れ負債が出てくる場合があります。
また、患者さんとの裁判を抱えている場合なども稀ですが皆無ではありません。
職員の退職金の問題などもあります。
個人立て医院の継承ではあまり神経質になる必要はありませんが、医療法人の継承の場合、新しい院長が法人理事長になるケースがほとんどで、その場合債務なども当然引き継ぐことになるので、事前に可能な限り緻密な調査を行いリスクを洗い出して下さい。
その上で後にリスクが現れたとしても、それを回避できる譲渡契約書の作成を専門家に依頼することをお勧めします。
医院継承のトラブルになるポイント
継承する医院の調査
譲渡価格は医院の財産や医療資源により決定するため建物や設備が老朽化が激しい場合はトラブルとなるケースもありますので、医院継承前には入念な調査が求められます。
また、医院継承の理由や理念・診療スタイルについても確認しておくことが大切です。
患者離れを防ぐ
院長が交代する不安により、患者離れが生じるケースがあります。
患者離れを防ぐためには事前に患者へ医院継承の旨を伝えることが重要なポイントになります。
医院継承前から患者の診察などを行いあらかじめ面識を持っておくことも大切です。